BioFire SpotFire システムⓇを用いた小児科外来のウイルス検出状況
演題
BioFire SpotFire システムⓇを用いた小児科外来のウイルス検出状況
所属
にしむら小児科(柏原市)
演者
西村龍夫 他
抄録
当院では2023年9月からBioFire SpotFire システム?を用いて気道ウイルス感染症の児のウイルスを調べている。11月4日までに72件の検査を行った。検査の目的は、遷延する発熱の原因検索が28例ともっとも多く、続いて喘鳴の原因検索が12例、遷延する咳嗽が7例、新型コロナウイルス感染症の確認が6例であった。検出された病原性微生物は、ライノ/エンテロウイルスが43件ともっとも多く、次いでアデノウイルスが14件、パラインフルエンザウイルスが12件、新型コロナウイルスは5件であった。ウイルスが単独であったのは30件で、過半数は複数のウイルスが検出された。遷延する発熱の原因と考えられたのはアデノウイルスが最多で15例、次いでパラインフルエンザウイルスが8例であった。喘鳴では全例でライノ/エンテロウイルスが検出された。
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