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乳児股関節脱臼の早期スクリーニングとしてのFA法(深澤法)の実際

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演題

 乳児股関節脱臼の早期スクリーニングとしてのFA法(深澤法)の実際

所属

 保坂小児クリニック(枚方市)

演者

 ○保坂 泰介

抄録

【目的】乳児股関節脱臼の早期発見のため、当院で行っているFA法(femoral approach、別名深澤法)につき、報告する。
【対象】2019年11月~2024年2月に来院した生後2~5か月児571例。
【方法】股関節開排制限、大腿・鼠径皮膚溝の対称性、Allis徴候を確認した後、両側の股関節をFA法にて観察した。
【結果】開排制限は2例、大腿・鼠径皮膚溝の左右差は7例認めたが、それらを含めて、FA法による判定で脱臼例はゼロであった。
【考察】FA法は、福岡県の小児科医である深澤満先生が提唱する乳児股関節スクリーニング法で、(1)仰臥位で行う、(2)コンベックスプローブを用いる、(3)プローブを大腿骨軸に沿って当てる、などの特徴があり、簡便かつ短時間で行うことが可能である。FA法は有用なスクリーニング法と考えられた。
【結論】FA法は開業小児科医向けの乳児股関節スクリーニング法である。

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