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糖質過剰摂取を是正して問題行動が軽減した自閉症スペクトラムの一例

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演題

 糖質過剰摂取を是正して問題行動が軽減した自閉症スペクトラムの一例

所属・演者

 おかだ小児科医院(高島市) 岡田清春

抄録

 発達障害と診断されているが、治療・投薬歴のない11歳児。秋から教室でじっとしていられない。先生に暴力をふるう、等の問題行動がひどくなってきた。
 糖質過剰摂取による可能性があると考え、ごはんやパンを止め唐揚げ等を食べるように指導した。指導後、2週間ほど経過した頃より落ち着きだし、その後1年半経過するが、問題行動は落ち着いている。
 自閉症スペクトラム、ディスレクシアがベースにあり、教育熱心な担任が漢字を熱心に教えようとしたことが引き金になり、さらには、朝から糖質のみを摂取することによる血糖の乱高下、それに伴う繰り返されるGH、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾル等の分泌により精神的に不安定になり、荒れていたのではないかと考察した。
 自閉症スペクトラムを持つ子の問題行動をみるさい、食生活を問診し、糖質過剰摂取を認めたら、糖質過剰摂取を是正してみる価値は十分あると考えられた。

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