水痘ワクチンの有効性の研究
演題
水痘ワクチンの有効性の研究
所属・演者
ゆたかこどもクリニック 中村 豊(医)
抄録
水痘ワクチンが定期接種化され、患者数が減少していることが伝えられているが、2回接種の有効性についてはいまだ報告がされていない。2016年春に神戸市の1認定こども園で水痘が流行した。流行終了後に、保護者に無記名のアンケートを実施し、水痘のり患歴、ワクチンの接種歴、今回流行時の発症の有無、重症度(最高体温、発疹数)を調べた。108人中101人から回答を得た。0-2歳児36人中発症者は1人のみであった。このため3-5歳児クラスのみを対象としてワクチン接種状況とその罹患状況から、ワクチンの有効性を検討したので報告する。り患歴のない対象児は59人でワクチン接種歴のない16人中12人、1回接種21人中9人、2回接種22人中5人が水痘を発症した。これより1回接種の発症阻止有効率は43%、2回接種では70%となった。重症度からの観点も含め報告する。
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