小規模保育所における集団生活開始からの欠席状況の前方視的調査
演題
小規模保育所における集団生活開始からの欠席状況の前方視的調査
所属・演者
にしむら小児科(柏原市) 西村龍夫
抄録
当院に併設する小規模保育所(定員18名)では,2016年度は前年からの預かり児10名と,新規の預かり児6名(0歳児;4名,1歳児;2名)でスタートした.6名はいずれもはじめての集団生活である.そこで,4月の入所後から12月までの8ヵ月間,体調不良による欠席や中途退所がどの程度必要になったのか前方視的調査を行った.入所後2ヵ月以内に全員が体調不良による欠席や中途退所を経験していた.初めての体調不良による欠席はそれぞれ入所後10日,13日,19日,40日,48日,59日後であった.調査期間中の体調不良による欠席率は5.0~10.1%であり,入所中に発熱や胃腸症状で中途退所が必要になったのは0.6~4.5%であった.入所後に早く休みが必要になった児ほど,欠席と中途退所が多かった.乳幼児の集団生活において感染は避けられず,一定の割合で欠席や中途退所が発生する.家庭生活を維持する仕組みが必要である.
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