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乳児期早期に診断した重症アトピー12例のアレルギー予後

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演題

 乳児期早期に診断した重症アトピー12例のアレルギー予後

演者

 ○西村 龍夫(医)

所属

 にしむら小児科(柏原市)

抄録

 生後1ヵ月から5ヵ月までで当院を受診しアトピー性皮膚炎と診断した児で、血液検査でTARCが10000pg/mL以上の重症例12例の追跡調査を行った。症例は男児5例、女児7例で、TARCは平均15378pg/mL(10450-44940)、IgEは平均25.3IU/mL(0-58)、初診時に卵白に感作されていた例は3例であった。皮膚もしくは鼻腔培養を行った10例の全例に黄色ブドウ球菌が検出された。ステロイド忌避の例が1例あった。11例は当院でフォローし、早期から微量の食物アレルゲン負荷を行い、その後徐々に離乳食での食物負荷を行っていった。2例で離乳食の小麦を増量中に症状が出たが、量を調節して食べさせ続けることで症状は消失した。いずれも追跡調査時でも食物アレルギーはなかった。1例は最初の検査後に帰省し、近医を受診した際に食物除去を指示されており、調査時(3歳2ヵ月)で卵の完全除去を続けていた。

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