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麻しんの子が来院した、さぁ、どうする?

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演題

 麻しんの子が来院した、さぁ、どうする?

所属・演者

 くまがいこどもクリニック(尼崎市) 熊谷直樹

抄録

 1年前のこの研究会で大阪市の福田弥一郎先生が「麻しん2例の経験」を発表されました。その時は「へーっ、よく診断できたもんだ、でも、まぁ、うちには関係ないかな」と思っていましたが、今年の4月、それは突然やってきました。12歳の男児、発熱と発疹を主訴に来院、コプリック班を認め麻しんと診断しPCR検査で確定しました。
 もっとしっかり福田先生の発表を聴いておけばよかったと悔やみながら先生に連絡、丁寧に教えていただき、おかげで私はほとんど悩むことなく対策を講じることができました。
 ただ、事後の対応策に関しては、クリニックの事情や家族の考えを考慮して個別の対応が必要であり、保健所の考えも全く同じではないように感じました。
 わが国は今年3月、WHOから「麻しんの排除状態である」ことが認定されましたが、1年余りの間に近畿地方で3名の患者さんが発生したことを考えると、今後も油断できません。

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