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食物アレルギーの予防と治療。除去か?食べさせるのか?

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「 特別講演 」

演題

食物アレルギーの予防と治療。除去か?食べさせるのか?

所属・演者

 福岡小児科アレルギー科  福岡圭介

抄録

 かつて食物アレルギーの予防や治療は食物除去が基本とされていた。予防目的で除去する例として1)予防的除去食物療法、2)離乳開始を遅らせる、3)卵のアレルギーがあるので他の食物も、などが挙げられる。治療・除去解除を目的とした経口食物負荷試験(OFC)開始の時期についても、1)Immuno-CAP値が上昇を続けている期間は除去、2)消化機能やIgA分泌能が成熟する年齢まで待って、などの方針が一般的に行われていた。近年、これらを覆す研究報告が多数発表され、予防を目的とした早期摂取開始のトライアルや、重篤な症状の既往がある児に対しても経口食物耐性誘導療法の試みが実施されている。食物アレルギーへの対応は180°転換したといえる。ここにいたった経緯を振り返りつつ、入院ベッドのないクリニックで今後どのように対応して行けばよいのか?私のクリニックでの対応を紹介しながら、ご参加の皆様と一緒に考えたい。

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