水痘の家族内感染からワクチンの有効性を検討する
演題
水痘の家族内感染からワクチンの有効性を検討する
所属・演者
ゆたかこどもクリニック(神戸市西区) 中村 豊
こうどう小児科(宇治市)
抄録
本国内における水痘ワクチンの有効性は、保育園等での流行時に罹患した
か否かで検証されることが多かった。このような場合は集団が水痘に均一に暴
露しているか否かが問題となり、同室者が対象となるために少数例での検討と
ならざるを得ず、年齢も似通った集団となってしまう。我々は、水痘罹患児の
兄弟が水痘に感染するかどうかをワクチン接種歴の有無で検討してワクチンの
有効性を検討した。さらにワクチン接種者が水痘に感染した際には、他者への
感染を起こしにくいのではないかという仮説についても検証した。今回は本年
1月から3月までのパイロットスタディの結果を発表し、今後の研究の進め方に
ついて議論を深めたい。
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