気管支喘息患児に対するクラリスロマイシン少量持続投与についての後方視的検討
演題
気管支喘息患児に対するクラリスロマイシン少量持続投与についての後方視的検討
所属
西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック(守山市)
演者
○西藤成雄
抄録
【目的】気管支喘息(BA)は、吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などにより、下気道起源の咳嗽/喘鳴は管理されても、副鼻腔炎を合併し後鼻漏による咳嗽が残る症例がある。その治療として当院ではクラリスロマイシン(CAM)の少量長期投与を行う。その効果を後方視的に検証してみた。
【方法】2021年11月より2022年1月において、CAM少量長期投与を行った症例を電子カルテから抽出し、性別/年齢分布、重症度、効果、投与前後の症状とBAの長期管理薬の変化を調べた。
【成績】64例に実施され、有効55件、無効0件、効果未確認 9件であった。奏功例では再燃が少なく、長期管理薬のStepDownが行えた例がある。BAの重症持続型で奏功例はなかった。
【結論】CAM少量長期投与は作用機序はまだ十分に解明されていないが、咳嗽管理が困難な症例では同法は試すべきと考えた。
a:61 t:2 y:0