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当院における乳幼児の貧血の検討

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演題

 当院における乳幼児の貧血の検討

所属・演者

 おかだ小児科医院(高島市) 岡田清春

抄録

 生後6ヶ月頃には母体由来の鉄が減少し、鉄欠乏性貧血になりやすいと以前より言われている。しかしながら、貧血は採血しないとわからず、超重症貧血以外目立った症状も呈しないことから、放置されている例が多いと思われる。実際、乳児期に貧血スクリーニングを施行した沖縄県ではHb11g/dl以下が20-30%であったとの報告がある。[br] 当院で指先採血してHbが低値であったり、赤血球恒数が低い子には解熱後2-3週してから、また、母子手帳を見て母親が妊娠中貧血であった子、眼球結膜が蒼白である子などにフェリチンも含めた採血を施行した。その結果はバイアスがかかっているとは言え、Hb11g/dl以下が25%ほどであった。乳幼児の貧血は成長に影響し、精神運動発達に悪影響が出ると1995年に厚生労働省によって発表された『離乳の基本』において明記されていた。さらに貧血の原因と考えられる事柄にも触れたい。

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