当クリニックにおける帯状疱疹患者の推移
演題
当クリニックにおける帯状疱疹患者の推移
所属・演者
川崎こどもクリニック 川崎 康寛
抄録
2014年10月からの水痘ワクチン定期接種化に伴って、小児科外来に受診する水痘患者は半減した。これら水痘患者発生動向の変化により、帯状疱疹患者発生動向についても変化が見られることが考えられた。
2004年の開院以降当クリニックを受診した帯状疱疹患者は、56人(男29:女27)58回であり、受診年で見ると増加傾向にあった。受診時年齢は4歳をピークとし、男女差は認めなかった。水痘予防接種定期化以降となった2015年以降では受診時年齢は平均8.8歳(中央値8.5歳)であり、定期化以前である2014年以前の平均6.2歳(中央値5歳)より高年齢化していた。
今回は一クリニックにおける検討であるが、水痘ワクチンの定期化に伴って帯状疱疹の発生動向に変化が出ていることが示唆された。今後は多施設のデータを集積して、さらなる疫学的知見を得ることも考えたい。
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