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小児におけるインフルエンザワクチンの有効性モニタリング

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演題

 小児におけるインフルエンザワクチンの有効性モニタリング ~2013/2014シーズン・予備調査結果~

所属・演者

 松下こどもクリニック(門真市) 松下 享

抄録

 小児へのインフルエンザ(Flu)ワクチンの有効性を評価するために、症例・対照研究(test-negative design)による検討を行った。【対象・方法】2013/14シーズンのFlu流行期に、大阪府内4医療機関を発熱(38℃以上)+1症状(咳・鼻汁・咽頭痛・呼吸困難)を有して受診した生後6か月~6歳未満の小児825人に対してアンケート調査を行い、鼻汁にてFlu迅速検査およびreal-time PCR(rPCR)を実施し統計解析を行った。【結果】rPCRにより診断した検査確定Fluに対するワクチンの有効率は51%であり、A型とB型にほぼ同等の効果があった。また発症日に受診した症例への迅速検査(170検体)結果は、rPCRをgold standardとすると感度92.5%、特異度100%であり、迅速検査の信頼度は高かった。今年度は登録医療機関を広げて更に検討を続ける予定である。

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