子どもを尊重した関わりを求めて
演題
子どもを尊重した関わりを求めて~抱っこ採血における安らぎホルモンを調査して~
所属・演者
かなざきこどもクリニック(堺市中区)
◎渡部恵子、曽我部一穂、泉谷妙子、甲斐千鶴、西辻佳代、金﨑光治
抄録
当院では2014年3月より抱っこ採血の取り組みを始め、8月に抱っこ採血法の有用性・利点を研究調査し発表した。その結果は、抱っこ採血のほうが所要時間が短縮、溶血率、穿刺回数ともに抱っこ採血の方が低く、保護者からのアンケート調査からも肯定的な意見が大半であった。 そこで、今回は抱っこされることで子ども・保護者に今述べた以外に何か利点はないかと考えた。また、自分の感情をうまく言葉での表現が難しい乳幼児は、苦痛を伴う採血・点滴も抱っこ採血によりどのくらい疼痛緩和されて安心を得られているかを知りたいと感じた。そんな時に、ドッグセラピーの実験で、人が動物の体を優しく撫でることで人の体内でオキシトシンが高くなり、ストレスを緩衝するなどの相互作用があることの知見を得た。 今回私達は、人と人でもオキシトシンが上昇するのではないかと推測し、安らぎホルモン(オキシトシン)について調査したので報告する。
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