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多項目PCR検査にて気づかれた思われる百日咳について

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演題

 多項目PCR検査にて気づかれた思われる百日咳について

所属

 1)西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック, 2)くまだキッズ・ファミリークリニック, 3)きどわき医院, 4)大津赤十字滋賀病院 小児科, 5)おかだ小児科医院, 6) 小児科藤井医院, 7) まちのほけんしつ すこやかkidsクリニック

演者

 ○西藤成雄(医)1), 熊田知浩(医)2), 木戸脇智志(医)3), 渕元浩二(医)4), 岡田清春(医)5), 藤井靖子(医)6), 中川真哉(医)7)

抄録

 滋賀小児科医会会員メーリングリストにて、本年6月中頃より百日咳の診断報告増えてきた。報告医に調査協力を依頼し、百日咳症例の臨床的特徴を調査した。
 9月末までに43例の報告があり、平均年齢 11.6±2.4歳、第27週(6/30~7/6)で最多で、多くが草津保健所管内であった。主症状は「持続する咳」や「夜間の咳込み」がほとんどであり、特有のスタッカート、ウープは希であった。
 半数近い症例では多項目PCR検査が用いられており、感冒症状と鑑別が困難な百日咳に気づいた事例と思われた。そして検出情報が会員で共有されたことより、百日咳を視野に入れた診療が行われ、以後も検出が続いたと考えた。
 網羅的に病原体検索を行う多項目PCR検査の有益性と、地域における情報共有の重要性について体験した事例として報告する。

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