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保育所での「気になる子」への対応

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演題

 保育所での「気になる子」への対応

所属・演者

 にしむら小児科 小規模認可保育所つくし(柏原市) 米野悦子

抄録

 当院では2015年4月から小規模保育所を運営し,10月現在13名の預かり児となっている.中に行動面で「気になる」子どもが散見される.1名は1歳女児.記憶力に優れ,同年齢に比べ理解力も高いが,こだわり強く,初めての場面や突然の変化でパニックを起こす.1名は2歳女児.入所健診時から不安感強く,強いパニックを起こす.集団と同一行動ができず,食事や散歩,排泄の際に特別な配慮を必要とした.当院の発達支援ルームを保護者と保育士を伴って受診し,本人の特性と,日常生活,集団生活における注意点を話し,理解を促した.言語聴覚士が集団生活中の様子や対応のチェックも行った.保育当初の困難さは徐々に少なくなり,「気になる行動」も減少し,保護者の育児の大変さも解消されてきた.保育所で観察すると子どもの1日の行動が分かり,本人の困り感や,保護者の大変さがより理解できると思われる.

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