乳児期より受診歴があり13才で家族性地中海熱と診断した1例
演題
乳児期より受診歴があり13才で家族性地中海熱と診断した1例
所属
日野小児科内科医院(西宮市)
演者
日野利治
抄録
家族性地中海熱は繰り返す持続が半日から3日以内の発熱と、漿膜炎による胸痛、腹痛、関節痛を主張とする疾患で、遺伝性自己炎症疾患のなかで一番多く国内で2009年の集計では292例であったが疾患の認知度が上がり、症例数が増えてきている。当院でも開業36年目に初めて1例経験した。
症例13才女性
主訴:右側腹部痛 発熱
家族歴:特記すべきこと無し
現病歴:1年前頃から 2から3ヶ月に腹痛 発熱あり 2日ほどで解熱していた
今回前日夕から腹部違和感、軟便があった
身体所見:顔色普通 呼吸普通 少し辛そうであった
心音 呼吸音 咽頭 著変ななし
腹部平坦軟 グル音普通 右上腹部圧痛 叩打痛軽度認めた。
当院診療録を振り返ると3年前の同様の症状が繰り返しており、3才半頃から発熱 腹痛 時に胸痛 嘔吐 発疹を認める症状で受診しており、本疾患を疑い、病院紹介MEFV遺伝子検査から本疾患と診断した。
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