これからの小児科医の発達支援は家族支援、地域支援である
演題
これからの小児科医の発達支援は家族支援、地域支援である
所属・演者
つくだクリニック(奈良市) 佃 宗紀
抄録
障害福祉に関する法的な整備がすすみ発達障害児を含む障害児に対する支援は近年、大きな変化をみせている。小児科医の発達支援の今後について考えてみたい。
小児科医は母子保健法による乳幼児健診、健康保険法の保険診療による発達相談とリハビリテーション、児童福祉法による障害児通所施設と障害児相談支援事業などで発達支援を行うことができる。
児童福祉法改正後の厚生労働省調査研究報告書において身近な地域の診療機能の確保の必要性として医療的ケア、診断、リハビリテーション、多動・衝動性のコントロールのための投薬、カウンセリングが求められている。また障害児相談支援事業では障害児支援利用計画作成とともに基本相談としての『発達・子育て相談』として地域における丁寧な発達支援、子育て支援、家族支援が求められている。
小児科医はこれらの方法を有効に活用して発達支援・子育て支援を地域支援として行っていく必要がある。
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