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高熱が持続した小中学生のヒトパルボウイルスB19感染症の4例

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演題

 高熱が持続した小中学生のヒトパルボウイルスB19感染症の4例

所属

 川崎こどもクリニック(大阪府貝塚市)

演者

 川崎 康寛(医)

抄録

 伝染性紅斑は溶血性貧血患者や妊婦に対する合併症には注意されているが、それ以外の健康小児が罹患した場合の注目度は低い。今回、伝染性紅斑流行期に高熱が持続しヒトパルボウイルスB19(以下PVB19)IgM陽性であった4例を経験したので報告する。[br]伝染性紅斑が流行していた2019年6~8月において、高熱が続くため当院を受診し血液検査を実施した小中学生は21名であった。そのうち院内の自動血球計数装置で測定した白血球数が3,000/μL未満であった4例について検索したPVB19 IgMはいずれも陽性であった。これら4例の中には下腿筋肉痛や顔面浮腫などの症状を伴う例もあるが、咳嗽や鼻汁などの上気道炎症状は乏しかった。[br]学童期以後のPVB19感染では高熱などの著明な症状を呈する例が一定数あることが示唆され、PVB19感染における臨床症状について再認識すべきと思われた。

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