小規模保育所における入所児の休所率の解析
演題
小規模保育所における入所児の休所率の解析
演者
西村 龍夫(医)
所属
にしむら小児科
抄録
当院では2015年4月から小規模認可保育所(0-2歳児;定員18名)を運営し、今年で5年目に入る。乳幼児の集団生活においては感染症の発生を防ぐことは困難であり、入所児は一定の割合で発熱や下痢等の症状で休所や中途退所を行うことになる。保育所への登園ができなければ、保護者の就労など様々な生活に影響が出るものと思われる。今回4年間のデータをまとめたので報告する。入所して初年度の休所率は7.5%、中途退所は1.1%であったが、2年目(5.2%、0.8%)、3年目(4.0%、1.0%)4年目(2.4%、0.5%)と、入所後の年数が増えるに従って休所率、中途退所率は下がっていくことが確認された。男児よりも女児、0歳の入所よりも1歳以降の入所児は有意に休所率が低かった。30ヵ月以上の入所期間があった児を比較すると休所日数には大きなばらつきがあり、感染症に対する感受性が個々の児で異なることが確認された。
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