小児科医師による在宅医療について
演題
小児科医師による在宅医療について
- 診診連携で小児・障害児者を支えるTDR5の活動 -
所属・演者
チームドクターファイブ(京都府乙訓地域)
○横林文子、馬本郁男、森本英夫、斉ノ内良平、梅山 信
抄録
平成18年4月在宅療養支援診療所の設置開始と同時に、京都乙訓地域で開業医5人(内科系3人、外科系1名、小児科1名)で「チームドクターファイブ」という診診連携を立ち上げた。6年間で情報共有した在医総管Ⅰの患者数は175名、うち死亡が97名、在宅看取りは55例であった。そのうち小児例・障がい児者、10例について報告する。内訳は18-trisomy、横隔膜ヘルニア、ARC症候群、重症心身障害児、13trisomy、頭蓋咽頭腫、Joubert症候群、溺水後遷延性意識障害人工呼吸器装着など。
小児の在宅には訪問看護などの制限もあり、成長とともに小児慢性疾患からはずれ、特定疾患には適応されないなど、問題が多くあることを実感した。長期入院NICU患者や超重症児、重症障がい児者について、病院主治医と、地域かかりつけ医との連携の重要性と、小児科医と内科医との連携の重要性を考え、退院・かかりつけ医探しに医師会や小児科医会が介在するシステムの構築について提案する。
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