小児科医が行う児童発達支援事業
演題
小児科医が行う児童発達支援事業 ~その利点と課題について
所属
医療法人涼楓会 にしむら小児科(大阪府柏原市)
演者
○西村弥生子(医), 西村龍夫(医)
抄録
児童発達支援とは、小学校就学前の障害児を通所させて日常生活の基本的動作の指導や、知識や技能の付与等の訓練を行う福祉サービスである。また、放課後等デイサービスとは、学齢期における障害児に対する日中(放課後)活動の支援を目的としている。特に放課後等デイサービスは、2012年児童福祉法の改正により制度化されて以降急増している。療育・支援の内容は多種多様であり、その質に関しては社会的な問題となってきている。
2019年2月より当院において発達支援事業所を開設し、発達障害児を中心に、医療ケア児、不登校児、社会的養護を要する児等の児童発達支援及び放課後等デイサービスを実施している。療育とは子どもの育ちと暮らしを支えるためのものであり、質の向上と専門性を持ちながらも広く生活全体を見通すことが求められる。当院事業所の現在の状況を報告するとともに、地域の小児科医が運営することの強みと課題について考察する。
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