小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)2回罹患例について
演題
小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)2回罹患例について
所属
絹巻小児科クリニック(吹田市)
演者
絹巻 宏
抄録
2022年1月に始まったオミクロン株COVID-19の流行では小児の感染者が増え、その中に数か月間隔での2回罹患例を見る。この興味深い事象について近畿外来小児科学研究グループが実態調査を始めているが、結果の報告に至らないので、取り急ぎ、一施設での経験を報告する。
当院では、1月~10月の期間に15歳未満小児の2回罹患例を13例経験した。1回目2回目とも当院で診断した11例と2回目のみ当院で診断した2例である。これらの1回目の罹患は1月~3月、2回目は7月~10月であり、それぞれ第6波と第7波の時期に相当する。1回目と2回目の間隔は5か月2日~7か月29日、中央値は5か月17日であった。当院で1月~5月に診断したCOVID-19小児例は234例であったので、2回罹患の発生頻度は少なくとも4.7%(11/234)以上であると思われる。1回目と2回目の症状の違い、2回罹患の要因などを探りたい。
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