pMDIの残量計測による喘息患者の吸入指導の試み
演題
pMDIの残量計測による喘息患者の吸入指導の試み
所属・演者
西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック(守山市) 西藤 由美子
抄録
気管支喘息の治療薬として用いられる加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)は、残量の把握が困難であり、規定使用回数以上に吸入(超過使用)する患者が存在する。
当院では使用中のpMDIの残量を知るために、吸入ステロイド薬(ICS)毎に噴霧回数を元に検量線を準備した。吸入指導の一環として、受診時に使用中のpMDIを持参してもらい、準備した検量線から残噴霧回数を算出して患者に伝えている。
そうした指導を5年間継続し、超過使用する患者の割合は、約20%から8%へと減少した。また5歳を越えたり、兄弟が多い家庭で残量の把握ができないケースが増える事も判明した。
患者のpMDIの計量により、明らかとなった怠薬や超過使用を起こしやすい背景や、残量把握を元にしたpMDI管理について考案を述べたい。
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