維持輸液点滴漏れにより、重篤な皮膚壊死を起こした4カ月児の一例
演題
維持輸液点滴漏れにより、重篤な皮膚壊死を起こした4カ月児の一例
所属
おかだ小児科医院(高島市)
演者
岡田清春
抄録
症例は4ヶ月女児。気管支炎にて病院に入院し、脱水の恐れがあるといわれ、ブドウ糖加酢酸リンゲル液を輸液ポンプを用いて輸液が開始された。翌早朝、母が児の様子がおかしいとナースコールし、点滴漏れがわかった。当直医の医師は漏れたのは悪いもんでは無いので、冷やして経過観察すると説明した。おそらく6時間約150mlが血管外に漏出していたと思われる。その後皮膚科医が診察したが、特に処置は変わらなかった。両親の強い希望で2日後、形成外科のある大学病院に転院した。そこで、壊死組織をdebridementし皮膚移植を勧められ、ネット検索し、県外の当院を受診した。
抗がん剤や高濃度ブドウ糖液の点滴漏れによる皮膚壊死は報告があるが、漏出しても安全と思われている細胞外液の輸液漏れでも、これほど重篤な皮膚壊死がおこる。念のためとか一応とかという理由での安易な輸液は厳に控えるべきであると思われた。
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