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気道可逆性試験による小児気管支喘息の管理について

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演題

 気道可逆性試験による小児気管支喘息の管理について

所属・演者

 西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック(守山市) 西藤成雄

抄録

 気道可逆性試験とは、気管支拡張薬などの薬剤投与(吸入)前後に肺機能検査を行い、1秒量, PEF, v50, v25 などの改善率を確認する検査である。小児では10%以上の改善を見た場合に陽性とされ、気管支喘息(BA)の場合、無症状であっても気管支の平滑筋の収縮が存在し、管理不足を疑う。当院ではBAの肺機能検査の際は気道可逆性試験を併せて行い、BAの診断や薬剤の選択、良好な管理維持に役立てている。以下、診断と治療方針の決定に有益であった症例を示す。
【症例1】14歳女児、自宅にてBA発作を起こし発作時のみ治療を受けていた。気道可逆性試験にて全般改善型の可逆性を認め吸入ステロイド薬を処方し管理を強化する。
【症例3】8歳男児、昼夜を問わず乾燥性咳嗽が続き、心因性咳嗽が疑われたが、可逆性試験にて末梢気道閉鎖改善型の可逆性を認めBAと診断した。

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