母子手帳を起点とした母子保健データの連携
【特別講演】
母子手帳を起点とした母子保健データの連携
~ データ化の可能性と限界 ~
座長
西村龍夫(にしむら小児科/柏原市)
所属
大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座環境医学 助教
演者
小松雅代 先生
抄録
母子保健分野で進む医療DXの現状を、臨床・地域保健・研究の視点から整理する。母子手帳に記録される健診、予防接種、成長の情報は、子どもの成育を支える重要な情報基盤であり、日々の診療や保健活動を支える上でも欠かせない要素である。これらのデータを適切に整備し活用することで、接種状況の把握や健診結果の経時的比較が容易となり、支援が必要な子どもを早期に見出す可能性が広がる。一方、自治体ごとに記録様式が異なることや自由記述の多さに加え、虐待の可能性を含む家庭状況の記述など、数値化が難しく慎重な判断を要する情報の取り扱いも課題となっている。本講演では、データ活用がもたらす利点と限界を具体的に示すとともに、小児慢性特定疾病と指定難病の移行期医療に関する取り組みから得られた知見も踏まえ、成育過程を切れ目なく支えるためのデータ連携のあり方について、今後の展望も含めて考察を深めたい。
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