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当院での咳嗽患者への投薬の変遷

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演題

 当院での咳嗽患者への投薬の変遷

所属・演者

 にしむら小児科(柏原市) 西村龍夫

抄録

 乳幼児は気道感染症に頻繁に罹患し,その多くは咳嗽を伴うことになる.咳嗽は基本的には異物を除去し下気道を守るための反射であり止める必要はないが,現実には多くの治療が “咳を止めるため” に行われているのが現状であると思われる. 2007 年に米国 CDC が 2 歳未満の乳幼児へ原則として咳止めを飲まさないようにと警告を出し,翌年には厚生労働省も同様の勧告を出した.
 今回,過去10年間の咳症状に対する処方を検討した.電子カルテのデータベース咳症状で来院した6歳未満児を抽出し,その処方内容を検討した.鎮咳薬は2004年には82.0%であったが,2014年には1.3%まで減少していた.2歳未満児に限ると77.9%から0%になっていた.抗生物質,抗ヒスタミン薬,去痰薬,気管支拡張薬,ハチミツの投与についても検討し,研究会で報告する.

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