市中感染型MRSAによる皮下膿瘍を反復した13歳女児例
演題
市中感染型MRSAによる皮下膿瘍を反復した13歳女児例
所属
1) 医療法人誠心会森口医院(守口市)
2) 大阪健康安全基盤研究所 微生物細菌課
演者
森口直彦1)、森口久子1)、安楽 正輝2)
抄録
【症例】13歳健常女児。来院3日前から右大腿の痛みを訴え当院に来院した。来院時発熱なく、右大腿後面中央に径10?の発赤・径5cmの腫脹がみられ、一部自壊していた。穿刺排膿、CTRX点滴、セファレキシン経口投与を行った結果、発赤腫脹は著明に縮小し5日後には痛みも軽快したが、培養でMRSAが検出された。2か月後に右上眼瞼腫脹で来院した。自壊して排膿がみられた。培養でMRSAが検出され、ミノサイクリン(MINO)を投与して軽快した。さらにその1か月後に左肘関節部屈側の腫脹で来院しMRSAが検出され、MINOを投与して軽快した。MRSAはPVL(Panton-Valentine leukocidin)陽性株であった。
【考察】最近、わが国ではPVL陽性の市中感染型MRSAが増加し、再発性あるいは難治性皮下膿瘍の報告も散見される。抗菌薬の選択に注意が必要と思われる。
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