小児科外来における肘内障について
演題
小児科外来における肘内障について:中野こども病院の経験から
演者
○保坂泰介(医)1), 圀府寺 美(医)2), 木野 稔(医)2)
所属
1) 保坂小児クリニック(枚方市)
2) 中野こども病院(大阪市)
抄録
肘内障は、小児によくみられる整形外科的疾患の一つであるが、突然の痛みで発症し、家族が慌てて医療機関を受診することが多く、かかりつけの小児科医院を受診する例も少なくないと思われる。今回、一次・二次小児医療に24時間365日体制で対応している中野こども病院において、肘内障または肘内障疑いで外来受診した67例を後方視的に調査した。曜日別では、週末の2日間に32例(48%:土曜11例、日曜21例)と集中していた。また、水曜日にも13例の受診があった。受傷機転では手を引っ張られたとカルテ記載のあったものが35例(52%)と最も多かった。また引っ張った相手として最も多かったのは父親の12例(35%)であった。併せて、肘内障と鑑別すべき要注意の疾患についても検討する
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