小児の総合医療と外来医療に関する研究と教育、そして小児医療の向上を目指して!

小児かぜ診療の「LESS(Logical Evidence-based Safe and Simple) strategy」

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【特別講演】

 小児かぜ診療の " LESS(Logical Evidence-based Safe and Simple) strategy "

所属・演者

 神戸市立医療センター中央市民病院 小児科  上村 克徳

抄録

 私の疾患マネージメントの4原則は、①病態生理に基づき論理的に説明する(Logical)、②過去に蓄積されたエビデンスが患者に適応できるか考える(Evidence-based)、③できるだけシンプルにする(Simple)、④患者安全を最優先し、リスクコミュニケーションを密にする(Safe)であり、それぞれの頭文字をとってLESS strategy と呼んでいます。この “LESS = (程度などを)控えめに、より少なく” という言葉は図らずも小児のかぜ診療が置かれている現状に当てはまっていると考えます。小児医療の格言の一つに “Doing nothing” is often better than “Doing something” for children. というものがあります。小児のかぜ診療における “Doing something” には過剰検査(ウイルス抗原検査など)、過剰投薬(鎮咳薬、抗ヒスタミン薬、抗菌薬など)などが挙がりますが、これらは医学的問題だけでなく社会的問題(自然治癒が期待できる疾患なのに保護者が過度の医療介入を期待する、自然治癒しているのに保護者は治療により回復したと誤解する、家庭での介護を過小評価し保護者の成功体験の醸成を阻害する)を内包しています。今回、小児のかぜ診療を再考することで「小児科医としてなにをなし、なにをなさざるべきか?」を皆様とともに考えたいと思います。

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