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ムンプスワクチン1回接種後の感染について

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演題

 ムンプスワクチン1回接種後の感染について ~血清抗体価による検討~

所属・演者

 松下こどもクリニック        松下 享

抄録

 耳下腺腫脹を主訴に受診された患児の血清抗体価(IgG, IgM)を測定し、ワクチン接種歴の有無との関係について検討した。対象は、平成28年7月~平成29年7月に当院を受診され、ムンプスが疑われて抗体検査を実施した64名(ワクチン未接種者;42名、ワクチン1回接種者;22名)。抗体検査は耳下腺腫脹後3日前後で実施した。

 【結果】ワクチン未接種者42名中、IgM陽性から初感染と判断したのは36名、IgM陰性かつIgG陽性から不顕性感染後の再感染と判断したのは2名であった。ワクチン1回接種者(22名)の検討では、IgGとIgMの値からPVFと考えられたのは5名(22.7%)に対し、SVFは12名(54.5%)と半数以上であった。ムンプスワクチン2回接種の早急な定期化が望まれる。

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