ペット禁止を指示された重症乳児アトピー性皮膚炎1例の経過
演題
ペットを禁止を指示された重症乳児アトピー性皮膚炎1例の経過
演者
○井上 徳浩(医)、西 一美(医)1)、益海 英樹(医)、竹村 豊(医)2)、田野 成美(他)3)、杉本 圭相(医)2)
所属
1) 国立病院機構 大阪南医療センター、2) 近畿大学医学部 小児科、3) 大阪狭山食物アレルギー・アトピーサークル「Smile.Smile」
抄録
アレルギー疾患は抗原除去、抗原回避が治療の一環として存在してきたが、時にそれが家族として存在するペットであれば抗原回避は難しい場合もある。我々はペット禁止の指示を専門医に受けた家族からの相談を受けたのでその経過を報告する。
症例は6か月の男児。主訴は食物アレルギー、アトピー性皮膚炎であるが、第一にネコと一緒に生活したいとあった。近医から専門医に紹介された前医ではTARC11803、総IgE 2412、ネコ上皮が83.5、ハウスダスト12.3、コナヒョウヒダニ 0.28、卵白 599、小麦 60.3、牛乳 0.8であった。この時点で数年ペットを手放すよう明確な指示を受けた。 ネコについてはそのまま治療ができていくかおこなってみた。軟膏塗布量、スケジュールなどを指示し治療していくと、環境を変えることなく症状は軽快しネコはそのままで半年後7.94、2年後の今 4.43と値は低下し共存できている。
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