「特別講演」
「特別講演」
演題
ネット・スマホ依存 -小児科医はどうするべきか-
演者
片上 泰久(医)
所属
大阪市立大学医学部精神科
抄録
インターネットは便利な通信手段として急速に拡大し、多くの人々を引きつけることとなったが、同時に極度にのめり込むことによりそれ以外のことを犠牲にしたり、不安や抑うつ症状を引き起こしたりすることから、日常生活および社会生活に支障を来すことも少なくない。インターネット使用の問題を抱える受診者は若年層が多く、その対象としては主にオンラインゲームであるが、最近ではスマートフォンの普及に伴いその関連も無視できなくなってきている。若年者の受診は多数であるが、両親の熱意とは裏腹に病識に乏しい場合が多く、本人が受診したがらない、あるいは、すぐに受診が途絶え脱落してしまうケースが多い。これらの問題に対して小児科医はどのように取り組むべきか、大阪市立大学医学部付属病院における診療の実態から若干の考察を加えて報告する。
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